大地の丘で働く

interview

職種介護士

兼本 雄太

2019年 入職
兼本 ゆうた

穏やかな時間が流れる明るい施設で、
自分らしく仕事が進められます。

1大地の丘を選んだ理由

山口県出身で、通っていた美浜町の日本福祉大学から社会福祉士のための実習でこちらの「大地の丘(南知多)」に来ました。
実習でいろいろ勉強させていただいて、ボランティアなどで他のところに行ったりもしたのですが、特別養護老人ホームはここだけで、その後の就職活動をしていく中で、頭の片隅に大地の丘が残っていて、ゆったりした時間を過ごせるのがいいなと特養で働きたいと思いました。大学でこちらの施設が就職説明会を開いていたので、その場で「受けます」とお伝えしました。

もともと福祉の道を選んだ理由は、母が市役所の福祉課で働いていたので、中学くらいから母の仕事に連れて行ってもらうことがあって、そこで興味をもちました。高校の時に進路を考えた時、高校の先生と相談して福祉の大学ということで、日本福祉大学に進学することに決めました。

先輩インタビュー
2仕事の内容

1日の流れからいうと、勤務のシフトが細かく分けると30種類ほどあり、大きく4つに分かれます。
早番が7時ー16時、日勤8時−17時、遅番12-21時、あと夜勤21時−7時が基本です。
内容も、それぞれのシフトにわかれています。
例えば早番の場合だと、7時に出勤して入居者の起きたい時間に合わせてお声がけし、起きる手伝いをします。目覚めている場合も声をかけ、起きられた方から食事をお出しします。
食事やお風呂、トイレのお手伝いについては事前にどう過ごしたいかの意向を聞き取り、暮らしの意向に合わせた支援を心がけています。日勤帯も早番の仕事を引き継ぎながら、合流していきます。

遅番、夜勤の場合だと、晩御飯を用意やお手伝いをして、食べ終わった方から寝るまでの間、自由に過ごせるように支援しています。過ごし方は、テレビを見る方、すぐ床につく方、入居者同士でお話をする方など様々です。
また、1日をどう過ごしたかがわかるように記録を書きます。
21時以降は入居者の睡眠状況に合わせ、見回りをします。ぐっすり安心して眠れるよう、オムツやパッドを交換したり、眠れないでいる人がいれば飲み物を出して話し相手になったりしながら、朝までを過ごします。
シフトの決まり方は、週に2日がお休みで、何か予定があって休みたい日があれば自分で選び、全体で調整する感じですね。

先輩インタビュー2 ユニットケア
3職場の雰囲気について

ちょっと嘘くさくなっちゃいますけど、皆さん先輩方も優しくて、本当に明るくて、特に悩むこともないです。思い切って、気負いせずに僕は仕事ができています。

通常の施設だとユニフォームがあるところが多いと思うのですけど、大地の丘では私服で働いています。ここでは各ユニットを「家」として皆さんと一緒に暮らす、「共生」という理念があります。
家に制服の人はいないですし、「仕事」としてではなく、お年寄りの家にお手伝いに行き、一緒に過ごしているという意味も込めて、私服で一緒に過ごしている、という考え方なんです。

一つひとつの各ユニットごとに家具や飾りなども違って、玄関を豪華にしているところや、観葉植物が多いユニットがあったりします。ユニットリーダーを中心に、みんなで日常の中で話し合って、絵を飾ったり、新聞を読む習慣のある方には新聞を用意したりと、ちょっとでも入居者が明るい気持ちで過ごせるように工夫しています。

先輩インタビュー3
4ユニットケアでの働き方

大地の丘(南知多)には、10のユニットがあります。僕の担当としては、「星」ユニットです。もうひとつ、「月」ユニットは協力ユニットと呼ばれ、夜勤の時には2つに関わっています。

ユニットに関わる職種は、介護士、怪我したり薬などの面をケアする看護師、食事などを見る栄養士、ご家族と繋いだり僕たちの困りごとを支えてくれる生活相談員の方がいます。
メリットとしては、例えば、「何時に起きるの?」と聞いて「9時に起きる」と言われれば、その時間に声をかけてというように、その人の気持ちやリズムに合わせられることですね。
それぞれの入居者ごとに、生活のリズム、どう暮らしたいか、何がどこまでできるか、私たちがどう支えるかを記録した「24時間シート」があります。
そこにどれくらいご飯を食べたとかこんなことを話したなどを書きますが、その日ごとに入居者の気持ちも変化もするので、とらわれすぎず、お話を聞いて柔軟に対応しています。出勤したらまず「24時間シート」と「申し送りノート」を見て、情報を共有できるようになっています。

「24時間シート」については、入居されて1ヶ月くらいは生活リズムを見て、それから作成します。毎月の会議や、3ヶ月おきのカンファレンスで生活リズムの確認して、見直し・更新をしていきます。

先輩インタビュー4
5苦労したこと・嬉しかったこと

大学では社会福祉士の勉強しかしていなくて、介護のことを専門で学んでこなかったので、一から介護技術を覚えるのは大変でした。ここに入ってから一から教えていただいて、皆さんの教え方が上手なので、なんとかできるようになりました。
あと、専門的な用語がわからないのも大変でした。例えばオムツの種類がたくさんあったり、このユニットで使っているものだけでも10種類くらいはあって、機能がそれぞれ異なり、他の皆さんが色や通称名などでいわれることを覚えるのが大変でした。オムツ以外の言葉でも、最初のうちはとにかくメモを取って、なんとか覚えました。
仕事の覚え方は、初めの3ヶ月くらいは日中の勤務帯だけ入り、その後の3か月くらいで夜勤も覚えていくという感じでした。だいたい半年から1年くらいで基本的なことを一人でできるようになると思います。

嬉しいこととしては、入居者の方と普通に会話することが楽しいですね。言葉を交わすと、いろいろやってあげたいなと思います。何より、入居者の方から「ありがとう」と言ってもらうことがうれしいし、やりがいです。

先輩インタビュー5
6メッセージ

業界として、“重労働、給料安い”といったイメージがあると思うのですけど、自分も入るまでは重労働、体力仕事なんじゃないかと思っていました。
いざ働いてみると、穏やかな時間が流れる明るい施設で、自分らしく仕事が進められるので、そんなに重労働だとは感じなかったです。人それぞれだと思うんですが、僕の場合は楽しかったです。
ですので、抵抗や偏見がある人も、見に来てもらえば印象が変わる部分もあると思いますし、その人に合う合わないなどもあるので、ぜひ自分の目で実際にいろいろと施設をみてみることを勧めたいです。

先輩インタビュー6