大地の丘で働く

interview

職種管理栄養士

玄番かさね

2018年 入職
管理栄養士 シーズンカフェ

自分たちで始めた、月に一度の「シーズンカフェ」
入居者や地域の楽しみを作れていることが嬉しい

1大地の丘を選んだ理由

もともと管理栄養士になりたくて、専門の学部のある大学で、4年間勉強し、大学卒業時に管理栄養士の資格を取得しました。
管理栄養士を選んだきっかけは、食べることが好きで、食に関わる仕事がしたい思っていて、母に管理栄養士という国家資格があることを進められて興味をもちました。
この施設に決めた理由は、大学の在学中に祖父を亡くしまして、その経験からお年寄りに関わる仕事をしたいなと思っていました。
この大地の丘を選んだのは、入居者全員を1人の栄養士で見ている施設も多い中で、栄養に力を入れていた施設だったので。施設長の、「各ユニットごとに1人の栄養士を置きたい」という理想を聞いたことです。
管理栄養士の人数が多いと個々の方を深く知ることができたり、目が届くようになるので食事選びもよりきめ細かくできるようになったり、それぞれ個人に合わせたケアができるようになるので、それが決め手になりました。

スタッフインタビュー2
2仕事の内容

今、この施設ですと100人の入居者に対して私を入れて3人の管理栄養士がいまして、だいたい3〜4ユニット、40人くらいの方を一人で担当します。10年以上勤めている先輩が1人と、もう一人は最近入った新人なので先輩と一緒に2ユニットを担当しています。

献立は他社で作っていただいているので、私達のところでは食数を決めて、この日は普通食を何食、ソフト食何食といったかたちで発注数を決めています。それぞれの人に合わせて主菜を肉や魚から選んだり、アレルギーや好みなどを見たりしながらの発注になります。終末期の方には、好きなもの、食べたいものを食べていただいて、できるだけストレスなく過ごしていただければと考えています。

3仕事の流れ

1日の固定の決められたスケジュールというのはないのですが、特養の栄養ケアマネジメント、食事の発注をしたり、入居者さんのご飯の様子を見たり、食事のお手伝いをさせていただいたりするのが主な仕事です。

勤務時間は、管理栄養士は8:30から17:30の日勤が基本になっています。
その時間だとお昼ご飯の様子しかみられないので、気になる方がいると夕食や朝食の様子を確認したりもします。
栄養ケアマネジメントとしては、記録をとったりですね。例えば、BMIや体重の上下率、食事の摂取量などを記録して、変化がないかをみていきます。体重が落ちたり食事を残されたりがあると、どういうケアをするかと考えていきます。

栄養ケアマネジメント
4職場の雰囲気について

仲が良い職場なので、意見が言いやすいです。
他の職種との関わりとしては、各ユニットに食事時間に行くので、その時や、気になることが会った時にはその都度話します。それ以外だと、委員会やカンファレンスといった会議がありますので、その場での意見交換が多いですね。

スタッフインタビュー2-1
5仕事の覚え方

仕事の覚え方としては、先輩がついてくれて、発注や細かい業務の説明、ユニットケアを知るために各ユニットを回らせてもらって体験しながら学んでいきました。3ヶ月くらいかけて全ユニットを回った後に担当のユニットを決めてもらいました。その後も何かわからないことがあれば先輩に聞くかたちです。

管理栄養士
6苦労したこと・嬉しかったこと

食事は基本的には食べたいものを食べていただくのですが、「何も食べたくない」と言われることがときどきあるんです。そういう時に何ができるのかというのは難しいですね。何ができるのかを他の職種の方と話し合ったりします。

嬉しかったことは、去年から始めた「シーズンカフェ」ですね。このイベントを楽しみに1ヶ月過ごされている方もいてくださるので、入居者の楽しみを自分たちが作れているということが嬉しいです。
「シーズンカフェ」は、季節の果物を使ったり、クリスマスやバレンタインなどの行事ごとをテーマにして月に1回、毎月20日に開催するカフェのイベントで、ご家族がこのイベントに合わせて来ていただいたりしています。
来てくださる方は、入居者さんや利用者さんやご家族、地域の方もお子様連れやお友達と来てくれたりという感じです。
この場所はシーズンカフェ以外でも通常の喫茶店としても開けています。

管理栄養士 スタッフの声
7メッセージ

栄養士の方に向けてになるんですが、学校では国家試験としての管理栄養士の勉強をすると思いますが、認知症の人への対応なども意識して勉強しておくと、施設で戸惑うことが少ないと思います。
今でも優遇してもらっているなと感じていますけれど、施設長のお話のように2ユニットに1人くらい管理栄養士がいるようになると、さらに手厚いケアができますので。
栄養士の方、ぜひ一緒に働きましょう。

管理栄養士 シーズンカフェ